レプリカ、オーセンティック、選手用。ユニフォーム種類の違い
「レプリカ」と「オーセン」、値段の違いはわかるけど一体何が違うの?
「選手用」って実際に選手が着用したもの?
サッカーユニフォームを購入の際にこんな疑問を抱かれた方も多いはず。
そんな疑問を解決すべく、「レプリカ」「オーセンティック」「選手用」の違いについてまとめました。
◆レプリカ
各メーカーからファン向けに一般市販されるユニフォーム。洗濯等に対する耐久性も考慮された作りになっているため、比較的丈夫な素材で作られていることが多く、普段着として着用するなら『レプリカ』が最もお勧めです。
また、軽量化を追求している選手用やオーセンティックは、軽量化のためチームエンブレム等が薄いラバー素材で作られていることが多いのに対し、レプリカは刺繍パッチを採用するメーカーも多く、《豪華さ》が『レプリカ』の強力なアドバンテージとなっています。
また、近年は身体にぴったりとフィットするタイトなシルエットが多い『選手用』や『オーセンティック』とは違い、ややゆったりとした一般的なシルエットを採用しているのも『レプリカ』の特徴です。この点も普段着として着る際には大きなメリットとなります。
※インターネットオークションなどでは、『レプリカ』という言葉が『偽物』と同義語として使われることがありますが、サッカーユニフォームの世界では、『レプリカ』とは、メーカーが作ったファン向けの『正規品』を指します。
◆オーセンティック
選手用ユニフォームと同じ、または非常に近い素材を使用し、各メーカーからファン向けに一般市販されるユニフォーム。
試合中、動きの妨げにならないよう、ややタイトなシルエットを採用していることが多いのも特徴です。
特に近年では、選手用のユニフォームに軽量化を追及した結果、非常に軽量で薄い素材を使用することが多くなっており、『オーセンティック』にも同様の素材を採用しています。同様に、エンブレムやスポンサーロゴ等も軽量化のため刺繍ではなく、
薄いラバー製のものが採用されることが多くなっています。
そのため、『レプリカ』と比べると、耐久性の面でやや劣るのも事実ですが、応援するチームや選手と同じものが欲しいという、ファンの要望や、実際にスポーツで使用する際の機能性を重視したいというプレイヤーの要望に応えてくれるアイテムがこの『オーセンティック』です。
また、一般市販されている『オーセンティック』ですが、販売量は『レプリカ』に比べ圧倒的に少ないため、希少性の高いアイテムと言えます。
※全てのメーカーが『レプリカ』と『オーセンティック』の2種類を販売しているわけではありません。
◆選手用
各メーカーが、実際に選手が試合で着用することのみを目的として作られた市販のないユニフォーム。
選手が着用しているユニフォームと全く同じものが欲しいというコレクターにとっては『究極のアイテム』となります。
近年のトッププロの場合、前半戦で使用したユニフォームはハーフタイムで新しいユニフォームに着替えるという、非常に短い使用期間となっているため、洗濯等の耐久性は全く考慮されておらず、非常にデリケートな作りとなっています。
TVの試合中継等をよくご覧になる方は、相手選手に引っ張られユニフォームが破けている状況を目にしたことがあるかと思いますが、極限まで軽量化を追求した結果、耐久性は著しく損なわれているのが特徴です。
そのため、普段着や練習着としての使用には全く適さない場合があります。
また、『選手用』の中には、一般市販された『レプリカ』と全く同じ素材、同じシルエットで、商品タグの品番が違うだけというものも一部存在します。
生産された年代やメーカーなどの違いによっても、『レプリカ』と『選手用』の相違点は大きく異なります。
※基本的に一般市販のないユニフォームですが、様々なルートから流出し、市場に出回ることがあります。
そのため、『選手用』=『実際に選手が着用したもの』ではありません。ご注意ください。
■選手用とレプリカの違い
※下記は参考例です。ユニフォームによって選手用とレプリカの違いは異なります。
▼胸スポンサー
レプリカユニフォームは昇華プリントで染め上げられていますが、選手用ユニフォームは発泡フェルトで凹凸のある作りが特徴です。
▼サプライヤーロゴ
レプリカユニフォームは昇華プリント。選手用ユニフォームは糸を使った直刺繍になっています。
▼協会エンブレム
選手用ユニフォームは全面プリント圧着で、レプリカユニフォームはエンブレムの縫い付けになっています。